海沿いの国道101号線を、車で走って一時間半くらいです。
サンタバーバラへ向かう途中、有名なノーマンレアギターズに立ち寄る予定で出発しました。
何車線もある広いハイウェイを、赤いシボレーで走り抜けます!!
晴れ渡る青い空のなか、海沿いには背の高いヤシの木が並んでいます。
水平線まで続く海を左手にして、右手には高い山々が続き、途中山の斜面に石油を掘る高い煙突の炎を見つけ、大きなハンマーのような掘削機がゆっくりと上下しているのを横目に、快適なドライブが続き、道沿いにある、ノーマンレアギターズに到着。
駐車場に車をおさめて、まずは、腹ごしらえです。

アメリカでの初めての食事は、楽しみにしていたハンバーガー!!
僕のは、トマトもレタスもたっぷりのチーズバーガー。
付け合わせのフライドポテトも、ボリューミーです。

早川さんのは、ビーフブリスケット。
お肉の量がすごいですね。

ジューシーで、肉の味がしっかりしていて、素敵に美味いです。
完食して、いよいよ最初の目的地、ノーマンレアギターズの前に立ちました!!

ノーマンレアギターズは、ヴィンテージ楽器界の老舗で、今回の出張の予定の中でも楽しみにしていました。
楽器業界に足を踏み入れた10代の頃、有名な写真集で見た、すばらしいコレクションの数々は、今でも強烈な印象として残っています。
店内は天井が高く、広々とした空間が広がり、
天井の近くまで、壁のフックが4段あり、見上げる感じで、ぎっしりと色鮮やかなエレキギターが並んでいます。
メーカーごとに、別れた配置で、フェンダーのカラフルなストラトやテレキャス、ギブソンのレスポールやSGなどのエレキギターのコーナー、リッケンバッカーやグレッチなどのコーナーに目を奪われ、久しぶりにワクワクしてきました。

中央の大きなソファーの周辺には、ギタースタンドの床置きのギターが森になっていて、F穴の箱物のなかには、珍しいバーニーケッセルモデルが二本並んでいたり、エピフォンの渋いアーチトップが並んでいます。
アコースティックのコーナーのスタンドの森もかなりボリューミーで、ギブソンやマーチンのヴィンテージを、ひとつひとつ見ていきました。
1942年製のMARTIN D-18 エボニーロッドらしいウッディな音がしました。

お店のギターは弦がチューニングされていて、
お客さんは、みな広い店内の好きなところで、試し弾きをしています。

雰囲気の良いやれ感の、美しいヘッド。

オリジナルのペグも味わい深いです。この丸いペグボタンは、面取りがやさしく、回し心地が良いのです。

1900年代初頭の0-42 象牙のピラミッドブリッジ仕様のレトロマーチンです。

ペグボタンも象牙製で、細かなインレイ細工が施されています。

1800年代のアンティークマーチン。

フリクションタイプのペグは、象牙製です。

渋く枯れた、味わい深いトーンでした。

ふと、値札のついていない、ギブソンの古いアンプが気になりました。
大好きなチャーリークリスチャンの使っていた、EH-150というアンプで、ツイード柄の外張りで、取っ手のついた小さなカバン型の可愛らしいアンプです。前々から欲しかったので、とても気になります。
アンプを見ているうち、店内にやたら雰囲気のある人がいると思ったら、それがノーマンでした!!

で、アンプについて聞くと、なかなかのお値段。
「音は最高だよ!!」
という、一言がなんとも悩ましく響きました。
しかし、ノーマンさん、店内の無数の楽器の、年式、コンディション、値段と、
即答する姿は気持よく、尊敬してしまいます。
いろいろと話しているうち、奥の倉庫に案内してくれて、無数にあるハードケースの中から、戦前のヘリンボーンや、レアギターが続々出てきます。
店舗には置いてありませんでしたが、1934年のOOO-45のオリジナルや、Gibsonのアドバンストジャンボのとびきり美品など、魅力的なオススメ品を紹介してくれました。
二時間以上じっくりと、久しぶりに楽器店のお客さんとして、のんびり楽しく過ごしました。
記念にTシャツを買って、ノーマンレアギターズを後にしました!!