
アコースティックギターブック 34 (シンコーミュージックムック)
に掲載された、ショーに展示された当時のレポートを再現します。
The Healdsburg Guitar Festival 2011
JOHN GREVEN ジョン・グレーペン

〜 サンバーストが美しいOMですね。
John: OMではなくてショート・スケールの000です。トップ材は
ここ数年気に入って使っているラッツ・スプルースで、ブレーシングは
アディロンダック・スプルースです。サイド&バックは特別なギターの
為にとっておいた、木目が素晴らしいブラジリアン・ローズウッドです。

そしてブラジリアン・ローズウッドとコントラストが映える
フィギャーの美しいコアを、バインディングやエンドグラフに使いました。
〜ネックはワンピースのマホガニーですか?
John:ネックはスパニッシュ・シダーで、ボリュートのところでジョ
イントしているグラフィック・ジョイントです。古いマーティンなどで
使われていたジョイントですが、今ではこのジョイントを使っている
ルシアーはほとんどいないと思います。難しい作業ですが作るのが
とても楽しいのです。このギターはヒルズバーグの為に製作したも
ので、出来上がりにはとても満足しています。展示してあるお気に
入りの私のパーソナル・ギターのサウンドを超えるギターだと思いま
すよ。

今回はこの000と00を展示しています。00は小さなボディーで
すが、000に負けないラウドなギターです。小さなボディーでも、大
きなボディーに負けないラウドなサウンドが出せると言うことを証明
したかったのです。明日ポール・アズベルとデモ演奏して比べますか
ら是非聴きに来てください。
〜最近はどのモデルが人気がありますか?
:OMや000、Dの人気がありますね。日本では押尾コータロー氏
の影響でDが大人気ですね。それから00やL-00など小さなギターも好きなので、製作しています。

Paul Asbel / ボール・アズベル氏の試奏の感想
深みのあるとても豊かなサウンドがするギターだね。
ベースも強すぎなくて丁度いい。新しいギターだけど、
古いヴィンテージ・ギターを思わせるようなサウンド
のギターともいえるね。新品で初めからこんなサウンドがするとは、さすがジョンだね。
000-28と、グレーベンさん。

トップのレトロなカラーリングとルッツ材の美しい顔。
ショーモデルの特別なギターのためにストックされていた、秘蔵のブラジリアンと
フィギャードコア材のバインディングなど、とても魅力的なルックスと、
芳醇な倍音豊かなサウンドで、とてもオススメのグレーベンです。
ぜひ、この機会にお試しください!!