
増田さんのギターの特徴の一つに、奥様の明代さんがデザインするヘッドインレイがあります。

このように、カスタムオーダーされるギターは、第一希望から第三希望くらいまで、
ヘッドのモチーフとなる、題材をお客様から希望を聴いて、明代さんがデザイン画を製作します。
インレイのデザイン決まると、アバロン貝、マザオーオブパール、スタビライズドウッドなど、いろいろな素材から、奥様が色と模様など、パーツごとに一つ一つ細かく選んだ部材を決定します。
そこから、増田さんが材を切り出し、奥様がエングレービング、時には色を加えたりして、インレイが作られていきます。
昨年の錦糸町モデルでは、スタビライズドウッドを使った、素晴らしいインレイのギターが製作されました。

バックにもインレイが施されています。

ブラジリアンも良い杢目ですね。

ヘッドのインレイ。

竹垣の色合い。つるや葉の葉脈の細かなスジや色の濃淡。花びらの色合いなど、自然な雰囲気で描かれてます。
自然の素材を使って、素材の色や濃淡、杢目を使って、表現されています。
バックのインレイのアップ。

素材になるのは、バールウッドです。

この自然の濃淡、フィギャードの杢が使われます。

こんな風にコブコブになったところが、模様になるんですね。

おみあげにどうぞということで、このバールウッドをもらってきました。



このバールウッドを、増田さんのお手製の鍋に入れます。


この液体に、顔料を加えて、色を作ります。

顔料が混ざったもの。

蓋をして、真空にすることで、木に樹脂が染み込んで、着色されます。


着色されたストックの素材たち。

元々の素材は、軽くてスカスカな感じです。

樹脂が染み込むことで、ギュッっと凝縮したように硬くなり、重さもちょっと増した感じになります。


バールウッドは、ロゼッタのリングなどにも活躍しています。

インレイを製作する奥様と一緒に。

次回に続きます!!!!